たらいまわし

ますみさんの両親は9歳のときに亡くなったそうです。
兄弟、親戚の家を転々として生きてきたそうです。
学校へもろくに行けず農家の家の子守で背負いながら農作業を手伝わされていたらしい。
結構学校が好きらしく勉強も出来たことでしょう。
学校よりも農作業の方が大事と言われ子守兼農作業をするますみさんをよそに学校へ通う家の子が疎ましかったのでしょう。
根に持ってます。
そんな話を子供の頃から聞かされていました。

昨日はマスミさんの姉妹に

昨日はマスミさんの姉妹に会って来たらしい。
皆さん御歳なので

台所で慌て

今日はますみさんは台所で慌てて転んでしまいました。
何が有ったのかと言うと
私が夕食を摂っていると私の妹が「忘れてた」と叫びながら玄関を開け、その声を「ごめんください」と聞き違え台所と洗濯をとり急いでいたますみさんは慌てて出迎えようとして滑って転んでしまいました。
その表情が忘れられません。
手に持っていた洗濯かごで顔を打ち倒れた時、前を向いたかと思うと朽ち果てるように顔を落としました。
ちょっと心配しましたが本人も何とか平気なようでしたのでホッとしました。
年寄りは転ぶと致命傷になるから。